ぎっくり腰にコルセットは有効?

ぎっくり腰のコルセット

 

ぎっくり腰になったとき、コルセットを装着する方は多いと思います。

 

しかし、コルセットの効果性については、いろいろなウワサが飛び交ってますよね。

 

ぎっくり腰に使った方が良いという話もあれば、使うと筋肉が落ちるから駄目という話もあります。

 

では、果たして、ぎっくり腰にコルセットは良いのでしょうか?悪いのでしょうか?

 

ここでは、そんなぎっくり腰とコルセットに対する、様々な疑問を解き明かします。

ぎっくり腰にコルセット!するのが正解?しないのが正解?

ぎっくり腰にコルセットはするべきか?しないべきか?

 

一般的には、使用するのは良くないという意見の方が多いと感じます。

 

ただ、良い悪いの前に、コルセットには2種類あることを知らない方は多いです。

 

  • 硬性コルセット・・・ガチガチに固くするタイプのコルセット
  • 軟性コルセット・・・サポーターのような柔らかいタイプのコルセット

 

一般的に目にしやすいのは軟性の方です。

 

なので、ここでは軟性コルセットについてご説明します。

 

まずは、ぎっくり腰にコルセットは有効か?と言われれば、たった一言。

 

「目的による」ということです。

 

実際にヨーロッパでも日本でも、腰痛の治療指針(ガイドライン)には、コルセットやサポーターは使用すべきでないと書かれています。

 

しかし、これはあくまで「ぎっくり腰を治すのに有効ではない」という結果がでているだけです。

 

つまり、治すという目的と、サポートする目的を分けて考える必要があるわけです。

 

コルセットとは、あくまでもぎっくり腰をやった後の応急処置として使うもの。

 

まずは少しでも動けるようにする意味で、一時的に使うのであれば有効な手段となります。

 

結局は、何のために使うのか?という目的が大切なのです。

 

さらに、コルセットやサポーターを使うと筋肉が落ちるという話もよく耳にします。

 

しかし、これも長期間使った場合に限った話です。

 

むしろ筋肉が入りにくくなる急性期には、コルセットで絞めてあげることでおなかの筋肉が入りやすくなります。

 

感覚的にも、筋肉を使っている感覚が得やすくなるのです。

 

なので、コルセットやサポーターをむしろ使った方が筋肉の働きがよくなることもあります。

 

ぎっくり腰でコルセットやサポーターを使用する場合の最大の注意点は、コルセットやサポーターへの依存です。

 

  • 「私にはこれがないとだめだ」
  • 「コルセットなしでは動けない」

 

という考えになってしまうことが、最大の問題なのです。

 

なので、痛みの強い時期をやり過ごすという目的さえ忘れずに使っていれば、コルセットは非常に有効なツールと言えます。

 

では、具体的にはどのように使えば良いのでしょうか?

ぎっくり腰にコルセット!使い方が重要?

ぎっくり腰に対するコルセットやサポーターの使い方には、押さえるべき大切なポイントがあります。

 

それは、コルセットを締める位置です。

 

ぎっくり腰は腰が痛いので、どうしても腹巻のようにおなかと背中を巻くようにつける方が多いのです。

 

しかし、それではコルセットを効果的に使っているとは言えません。

 

実際は、骨盤を締めるようにして巻くことです。

 

いわゆる腰骨を中心にコルセットを巻くことで効果性が高まるのです。

 

実際、この位置に巻いてみると「お尻が包まれている」というくらいの高さになります。

 

そうすることで骨盤が締まり、お尻の筋肉や下腹部の筋肉などの腰の安定性を高めてくれるのです。

 

つまり、筋肉の力を補助するような働きをしてくれるわけです。

 

ただし、この位置に巻くと、ズレやすいというデメリットがあります。

 

 

なので、少し面倒ですが、可能な限り巻きなおすということを意識していただくと良いでしょう。

 

それともう一つ、ぎっくり腰にコルセットを使用する場合の注意点があります。

 

それは筋肉の働きを高める意識を持つことです。

 

ちょっと意味が分かりませんよね?

 

つまり、コルセットを使いながらも、自分でお腹の筋肉を意識的に使うと良いという話です。

 

例えば、単にコルセットに頼っただけでもお腹の内部の圧力は高まり、腰も安定します。

 

しかし、できれば「自分の筋肉」でそれを行った方が良いわけです。

 

なので、巻いたコルセットをお腹で前後左右に軽く押し返すように力を入れると、筋肉が働きやすくなります。

 

イメージとしては、横腹を横に膨らませるような感じです。

 

そして、しばらくコルセットをして、ぎっくり腰の痛みが緩和されてきたら、コルセットなしでも動けるようにしてください。

 

それと同時に、コルセットなしでもお腹に力を入れる習慣をつけていきましょう。

 

そうすることで、自分の筋力で腰を安定させられるようになるわけです。

 

コルセットの上手な使い方を覚えて、ぎっくり腰のツラい時期を乗り切ってくださいね!

ぎっくり腰にコルセットのまとめ

では、最後にまとめです。

 

今回は、ぎっくり腰に対するコルセットの有効性や使い方について説明しました。

 

まず、ぎっくり腰にコルセットはサポートの意味では有効です。

 

しかし、治すものではありません。

 

コルセットには依存せずに、痛みが緩和されたら外しましょう。

 

効果的な使い方は、巻く位置を腰骨の位置にすること。

 

そのまま使うだけではなくて、お腹の筋肉も使いましょう。

 

コルセットをうまく使って、ぎっくり腰のツラい時期を乗り切ってくださいね!

スポンサードリンク

スポンサードリンク

関連記事とスポンサーリンク