坐骨神経痛に良い座り方とは?
坐骨神経痛になって悩む人の多くは、生活面でのさまざまな場面で、その予防や対策をとる必要があります。
たとえば、坐骨神経痛になった時の「椅子の座り方」はとても大切です。
なぜなら、私たち現代人はデスクワークや車の運転など「座る」という行為を、日常的かつ長時間行っているからです。
そして、ほとんどの方は椅子の座り方には、クセや習慣があります。
そのため、腰に悪い座り方をすることによって、坐骨神経痛を誘発したり、悪化させたりしているケースがあるのです。
坐骨い神経痛の予防・対策のために、正しい座り方を身に着けましょう。
ここでは、そんな「坐骨神経痛に良い座り方」についてご説明します。
坐骨神経痛に良い椅子の座り方とは?
坐骨神経痛で悩んでいる方は、椅子に座る際、できる限り深く腰掛けましょう。
「椅子の背もたれ」に、背中やお尻がピタッとつくように座るのです。
次に、座る姿勢についてですが、まず背筋を伸ばして、顎(あご)を軽く引きます。
腹筋を使って、お腹を軽く引っ込め、お尻の穴はキュッと引き締めましょう。
あとは、左右のお尻にかかる体重が均等になるように座り、お尻への負荷が右左に偏らないようにしてください。
そして、骨盤を少し「前傾」させるようにして、座りましょう。
最初は、この一連の座り方が習慣になるよう、毎回意識してください。
そのうちに慣れてきますので、それが普通になりますよ。
特に、背筋を伸ばすことは腰への負担を減らしますので、ぜひ意識してください。
逆に、椅子に座った時に、背中が丸まっている人を見かけることがあるかと思います。
これは、かなり腰に負担がかかる座り方ですので、「坐骨神経痛」の方は絶対に避けましょう。
もちろん、足を組んだりする習慣がある方も注意してください。
「椅子に浅く座って足を組む」という、一見ふつうに見える座り方が、坐骨神経痛にとっては、極めて良くない座り方なのです。
また、坐骨神経痛の方が「椅子の高さ」に気を配るのも、座り方と同様にとても大切なことです。
椅子が高過ぎるのはNGですし、低過ぎも良くありません。
椅子に座った際、自分のカカトが床にピタッと着くくらいの高さに調整すると良いでしょう。
坐骨神経痛に良い座り方(床編)
坐骨神経痛の方が床に座る際の良い座り方について、ご説明します。
まず、床に座ってテレビを見る方は多いと思いますが、その場合、身体をテレビの正面に向けて座りましょう。
首が横を向いたり、振り返ったりするような形で見ることは避けてください。
そして、床での座り方ですが・・・
坐骨神経痛にとって一番良いと言われる座り方は、「正座」です。
一見、正座はキツイ座り方のように見えますよね?
しかし、実際は、坐骨神経痛のような腰痛に対して、とても優しい座り方なのです。
ただ、正座の場合、どうしても辛いという方がいらっしゃるかと思います。
その場合は、「座椅子」に腰掛けることで、対処してください。
座椅子の場合は、椅子に座る時と同様に、背筋を伸ばして深く腰掛ける、骨盤を前傾させるなどの座り方を意識しましょう。