坐骨神経痛と血尿の関係性とは?
坐骨神経痛の方で「血尿が出ます」という症状を訴える方がいらっしゃいます。
坐骨神経痛は、足に広がる痛みやしびれ、一発では治りづらく不快な思いをすることが多いです。
また、坐骨神経痛の原因も様々で、実は他のところに根本の原因があるケースもあります。
今回は、坐骨神経痛と血尿との関係性についてですが、まさしく「他のところに原因がある」と言えるかも知れません。
では、坐骨神経痛と血尿が同時に現れる原因や対処法についてお伝えしましょう。
坐骨神経痛で血尿が出る原因は?
坐骨神経痛の方が血尿の症状を訴える原因はなんでしょうか?
まず、血尿が先か、坐骨神経痛が先かということでは、腰痛や坐骨神経痛が先に現れ、気づいたら血尿が出たということが多いようです。
血尿は文字通り「尿」に血が混じるものです。
血尿というと、多くの方が「真っ赤な尿」が出ることをイメージされるようですが、実はそうでないことの方が多いのです。
見かけ上、やや赤い血尿が出ることもありますし、肉眼では全くわからないけど実は血尿ということもあります。
いわゆる尿検査で引っかかるケースですね。
坐骨神経痛の症状を持ちながら血尿が出る原因として多いのは、やはり腎臓の問題です。
腎臓内に石ができる腎結石(尿路結石)や、細菌感染しておこる腎盂腎炎など、最悪の場合「腎臓がん」も考えられます。
女性の場合、子宮筋腫などでも血尿が出ることがあるようです。
そして、このような腎臓の病気の際に腰痛が出たり、併せて坐骨神経痛の症状が現れることが多いのです。
腎臓疾患は多くの場合、背中(肩甲骨の下あたり)から腰に掛けての鈍痛が現れます。
しかし、腰回りやお尻の筋肉の緊張が高まるので、その結果として坐骨神経痛になることもあります。
血尿は、基本的に気づきにくく、最初の症状として腰やお尻の痛みから始まれば、腎臓の問題だとは思えないかも知れません。
もちろん、それ以外にもストレスによっても血尿が出ることもあります。
ストレスがあればさらに筋肉の緊張を高め、坐骨神経痛になりやすくなるのです。
坐骨神経痛と思ったら・・・実は別の原因だったとういことは結構あるものです。
血尿に気づいたらすぐ受診をおすすめします。
坐骨神経痛と血尿~そもそもわかりにくいんです~
では、坐骨神経痛の方が血尿を伴った場合の対処法についてお伝えします。
まず、前述したように坐骨神経痛の症状は分かっても、そもそも「血尿」に気づくことはとても難しいです。
真っ赤な血のような尿が出ることよりも、なんとなく色が濃い、もしくはほとんど分からない程度のことが多いためです。
しかも、その段階で「自覚症状」があまりないため、見過ごされることが多いのです。
そのため、対処法といっても普段の健康診断などで血尿の結果が出た場合は、すぐに受診をするのが一番です。
心配な方は、尿の色をつぶさに観察するのもよいかもしれません。
また、血尿が出る場合、腎臓のトラブルであることが多いため、血圧が高い、足がむくむなどの症状の方は、なおさら注意が必要です。
坐骨神経痛と血尿が現れる腎臓疾患を予防するためには、塩分をひかえることがとても大切です。
また、生野菜などに多く含まれるカリウムを抑えることも推奨されます。
もちろん、血尿がでる方が必ず坐骨神経痛になるわけではありません。
しかし、腎臓のトラブルがある場合、肩甲骨した付近から腰に掛けて重いような鈍痛がでることがあり、腰やお尻の筋肉の緊張が高くなります。
そのために坐骨神経痛の症状が出やすくなるのです。
坐骨神経痛なのか、ほかの病気の結果としての坐骨神経痛なのかは判断がとても難しく、すぐにははっきりしません。
まずは、静かに寝ているだけで腰に痛みがあるかどうか、また排尿の時の痛み、足のむくみなどがサインの一つとして挙げられます。
坐骨神経痛にしても血尿にしても油断は禁物ですので、一度は受診をおすすめします。