坐骨神経痛は筋トレで治るだって?
坐骨神経痛は筋トレで治る?なんてことを耳にすることがあります。
これもまた極論だと思いますが、筋トレで治った経験のある人が多いからでしょうか。
坐骨神経痛はとても不快な痛みやしびれを出します。
そして、痛みやしびれだけでなく厄介な症状として筋力の低下(時には麻痺も・・・)があります。
麻痺すると、時にはスリッパをはいて歩けなかったり、階段の昇り降りが難しくなるなど、生活への支障がとても大きくなります。
坐骨神経痛と病院で診断された場合、歩きましょう!だとか、腹筋運動をぼちぼちやってくださいと言われるのがほとんどです。
理学療法士さんがたくさんいるリハビリ専門のところでは、具体的に筋トレ指導をしてくれるようです。
しかし、そのような施設は数えるほどしかないようです。
では筋トレをすればいいか?という話になりますが、筋トレは・・・とても良いことです!
ここでは、坐骨神経痛に対する筋トレの効果性、やり方等についてご説明します。
坐骨神経痛で筋トレをするならポイントを抑えて!
坐骨神経痛に対する筋トレは、ポイントを押さえて行わないと、効果が少なかったり、逆効果となることもあります。
そもそも、坐骨神経痛に対して筋トレを行うにあたり、目的を明確にする必要があります。
一つは、坐骨神経の圧迫によって弱った筋肉を強くするための筋トレを行う。
もう一つは、坐骨神経痛にならないための腰からお尻周りの筋トレを行うということです。
坐骨神経の圧迫によって太ももの裏、ふくらはぎ、すね、足首、足の指など広い範囲にわたって筋力が落ちることがわかっています。
筋力低下がわずかでも体を支える際に、とても不安定になります。
なかには、坐骨神経痛からくる筋力低下の影響で捻挫する人もいます。
また、坐骨神経痛になる人の特徴として腰回り、お尻周りの筋肉が落ちている方が多いです。
腰やお尻が動くと不安定になり、日常生活のあらゆる動作で負担がかかってしまうのです。
筋肉が落ちると固くもなりやすく、ますます坐骨神経痛になりやすくなります。
坐骨神経痛の後の筋トレはとても大切です。
症状と相談しながら少しずつ行うようにしていきましょう。継続が大切です!
坐骨神経痛と筋トレ~さてどうやって行いましょう?~
坐骨神経痛には筋トレは有効であることは書きましたが、では一体どのように行えばよいのでしょうか?
筋トレとは、筋肉に負荷をかけ、筋肉がその負荷に対して抵抗しようとして強くなるものです。
そのため、負荷をかける必要があります。
しかし、坐骨神経痛の場合、痛みやしびれがあります。
なので、筋トレの最中に症状が強くなるなら、それはやり方が間違っているか、負荷量が多すぎるかのどちらかです。
基本的に、症状が強くなるようならその運動はやめましょう。
先ほども書いたように、以下の2つの目的があります。
- 坐骨神経を圧迫して弱った筋肉を鍛える
- 坐骨神経痛の原因になる腰回りの筋肉を鍛える
坐骨神経痛と筋トレ~弱った筋肉を鍛える~
まず、弱った足の筋肉の筋トレについてお伝えします。
何より、「歩く」というのは、とても良いことです。
ただし、症状が出やすい動作ですので注意が必要です。
無理して続けて歩くよりも、休み休み無理のない範囲で動くことが大切です。
歩くのが難しければ、自転車をこぐことも有効です。
自宅内では、少し低めの椅子から立ったり座ったりの運動や、壁に手をついてからのつま先立ちの運動をすると良いでしょう。
足の指の「ぐーぱー運動」なども簡単にできるのでお勧めです。
特に、椅子からの立ち座りの運動は複数の筋肉を刺激できますのでお勧めです。
坐骨神経痛と筋トレ~腰回り、お尻周りの筋肉を鍛える~
今度は、腰回り、お尻周りの筋トレについてです。
これも症状が増すようであれば、決して無理は禁物です。
自宅内では上向きで寝て、膝をしっかり立ててから、お尻の持ち上げを繰り返すブリッジ運動はおススメです。
また、同じように上向きで膝を立てた状態での腹式呼吸などが有効です。
さらに、おなかの横に指を押し当てて、その指を押し返すようにおなかに力を入れます。
その力をいれたまま、歩いたり、立ったり座ったりなどいろいろな動作を行うことそのものがトレーニングになります。
(息をこらえてはだめです!軽く押し返す程度で大丈夫です)
この横腹をふくらませる意識に慣れてくれば、日常生活のあらゆる動作が筋トレになりますので、おすすめです。
しつこいようですが、決して無理をせず長く続けるが筋トレのポイントです。
坐骨神経痛を克服するためにがんばりましょう!