坐骨神経痛にアルコール(お酒)は悪いのか?
「坐骨神経痛の時ってアルコール(お酒)って飲んでいい?」
・・・なんていう質問を耳にすることはよくあります。
坐骨神経痛に限らず、病院を受診したときにアルコールに関する質問をしたことのある方は多いと思います。
坐骨神経痛はツラい!でも、お酒(アルコール)は飲みたい!というのは、お酒好きの方にとっては本音ですからね。
今回は、坐骨神経痛とアルコール(お酒)の関係について書いていこうと思います。
坐骨神経痛とアルコール(お酒)に関係はあるのか?
では、はたしてアルコール(お酒)は坐骨神経痛と関係があるのでしょうか?
答えとしては「おおいにあります」となります。
坐骨神経痛に限らず、腰痛、肩こりなど全般にアルコールとの関連性があるといわれています。
アルコールを取り過ぎた場合、一時的には血管が拡張し、血流が増します。
そのため、適量であれば筋肉の状態をよくすることも考えられます。
さらに、いわゆる麻酔のように痛みの感じ方も緩和されるので、楽になったような気がすることはあるでしょう。
しかし、適量を過ぎてしまうと交感神経が優位に働くようになり、逆に血管が収縮し、血圧が上がってきます。
その場合、本来よりも血行が悪い場所が出てくるとともに、筋肉の緊張状態も強くなってしまうのです。
坐骨神経痛は、筋肉の緊張が高いと症状を悪化させますし、坐骨神経痛になる要因にもなるので、決して良いこととは言えないのです。
さらに、アルコールそのものが体の中で分解される過程で、アセトアルデヒドという物質に変化し、肝臓へ運ばれ、処理されていきます。
このアセトアルデヒドを分解する酵素を生まれつき持っているかどうかで、アルコールに強いかどうかが決まるといわれています。
アセトアルデヒドは、体内に大量にたまると二日酔いになるだけでなく、神経に作用して(坐骨)神経痛の症状を悪化させることがわかっています。
アルコールは適量であれば、心身をリラックスさせることができ、坐骨神経痛にとってもメリットはあるのですが、やはり過剰になるとデメリットばかりです。
適量を守って美味しく飲んでください!
坐骨神経痛とアルコール(お酒)~どうやって飲めば良い?~
アルコール(お酒)は百薬の長であるとか、百害あって一利なしだとか、いろんなことが言われます。
坐骨神経痛に限ってもメリット、デメリットのどちらもあると言えます。
先に書いたように適量であれば血行を増し、リラックス効果があり、痛みの感じ方を緩和してくれるのでメリットも多いです。
しかし、過剰になると交感神経が優位に働くようになり、体全体の緊張が高くなってしまいます。
さらに、体にたまった処理できないアセトアルデヒドの作用で神経痛が増してしまうなど、デメリットばかりとなってしまいます。
では、坐骨神経痛の場合、アルコールに関してはどのようなことに注意したり、対処すればよいのでしょうか?
まずは「適量を守る」というのは、坐骨神経痛でなくても当然ですね。
アルコールの飲み方の工夫としては、タンパク質を摂ったり、ゆっくり飲むなど、いろんな場所でいろいろなことが言われています。
そんな中、自分の体験も含めてですが、やはり水分を間に取りながら飲むのはとても有効です。
いわゆる「チェイサー」ですね。
たとえば、酔いやすいとされる日本酒を飲むときは、1合飲む間に大きめのコップ一杯の水を少しずつ飲むようにするなどが有効です。
ちなみに、飲み会では坐骨神経痛が悪化する人が多い傾向にあります。
アルコールによってイイ気分で楽しくおしゃべりしている間に、結構長い時間同じ姿勢で座ることが増えるので要注意なのです。
また、アルコールの作用で、普段は坐骨神経痛の痛みがあっても少し緩和されるので、長く同じ姿勢を取ることができてしまうのです。
そのため、翌日に悪化していることに気づくことはよく耳にする話です。
水分を取りながら、可能な範囲でトイレに立つ回数を増やすなど、ちょっと動くようにする。
たったそれだけでも、ずいぶん坐骨神経痛の悪化は防ぐことができますよ。