坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)の応急処置について
坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)になったときの応急処置はどのようなことをすれば良いのでしょうか?
実は、坐骨神経痛の最も効果的な応急処置は、「横になって安静にする」ということです。
坐骨神経痛に悩まされた場合、まずは痛みを伴わない、楽な姿勢を自分で見つけて、絶対安静を心がけましょう。
そして、痛み始めの時には、「患部」が炎症を起こしていますので、応急処置として「氷」などを使って冷やすことが大切です。
つまり、痛い部分を速やかにアイシングすることが重要なのです。
ただし、慢性的な坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)の場合は、まったく逆になります。
患部を冷やすのではなく「温める」ようにしましょう。
慌てずに対処をすれば、ゆっくりとではありますが、患部の痛みが引くようになりますよ。
坐骨神経痛による梨状筋症候群の応急処置
坐骨神経痛は、梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)という状態を引き起こすことがあります。
梨状筋症候群は、お尻の横の筋肉が緊張することで起きることが、よくあります。
その場合、坐骨神経(ざこつしんけい)の上にある梨状筋がカチンカチンになっているのです。
ですから、それを柔らかくすることが痛み軽減の近道です。
※梨状筋(りじょうきん)は、カンタンに言うと「おしりの筋肉」のことです。
柔らかくする方法としては、軽い前屈運動、または体の側面を伸ばすストレッチをすると良いです。
具体的には、息を吐きながら、出来る限りゆっくりと伸ばして行き、伸びた状態を10秒ほどキープしましょう。
それを「3セット」ほど行えば、思いのほか痛みが緩和され、楽になることを感じるはずです。
坐骨神経痛は応急処置によって改善が早められる
坐骨神経痛の痛みが突然現れてしまうと、応急処置をせずに、あわてて病院へ駆け込むという方がいらっしゃいます。
もちろん、病院へ行くことは大切なことですが、坐骨神経痛は応急処置を、前もって行うことがとても大切です。
なぜなら、坐骨神経痛の痛みが激しい状態で無理やり動こうとすると、さらに痛みを悪化させ、後の治癒期間が遅れてしまうことがあるからです。
また、痛い状態で動くことによって、転倒などの思わぬ事故に見舞われることも考えられます。
まずは、前述したように「横になって安静にする」というのが一番です。
慌てず、急がず、休憩する時間とスペース確保に努めてください。
横になったのに痛みが治まる気配がない、またはドンドン痛みが激しくなるという場合は、坐骨神経痛ではない可能性もありますので、注意しましょう。
基本的に、坐骨神経痛の症状なのであれば、横になっているだけで症状は緩和されていくということを覚えておきましょう。
そして、応急処置はあくまでも「緊急措置」であるわけですから、痛みが軽減した時点で、必ず病院へ行って診断してもらいましょう。