坐骨神経痛とうつ病の関係性について~痛くてうつ病になる?~
坐骨神経痛の方が「うつ病」になってしまうというケースがあります。
精神的に追い詰められて「自分はうつ病かもしれない」と思うことは、誰でも一度や二度の経験はあるでしょう。
坐骨神経痛は、とても不快な痛みやしびれが出てしまいます。
しかも、症状には波があり、完全に改善するのにはある程度の時間がかかるものです。
そんな坐骨神経痛の不快な症状が続くと、気分が落ち込むのは無理もないことですし、それが原因でうつ病になる方もいらっしゃいます。
ここでは、坐骨神経痛とうつ病との関係性についてご説明します。
坐骨神経痛からうつ病?うつ病から坐骨神経痛?
坐骨神経痛によって「うつ病」を発症してしまう具体的な原因は何でしょうか?
そもそも痛みと心の状態というのは密接に関連しています。
基本的な考え方としては、坐骨神経痛に限らず、どんな痛みも「心の状態」によって変化するということです。
たとえば、恋人に振られた後には坐骨神経痛の痛みも普段より大きいとか、給料が上がったあとは痛みが楽になるとかです。
笑う方がいるかも知れませんが、精神と痛みはそのように繋がりがあるのです。
うつ病と坐骨神経痛は密接に関係があるといえます。
もちろん先に書いたように、坐骨神経痛に限らず、痛みと心は全般に関わりがあります。
さらに、坐骨神経痛に限って言えば、うつ病で気分が落ち込んでいる時には動く量も減りますし、姿勢も悪くなることが多いです。
筋肉の状態も悪くなりますし、動かないために筋肉は落ちて固くなります。
すると、さらに坐骨神経痛の症状も増しますし、そのほかの怪我や病気を招くことにもつながるのです。
こうなると、ドンドン悪循環が生まれてしまいます。
うつ病だから坐骨神経痛になるのか、坐骨神経痛だからうつ病になるのかは鶏と卵の関係のようなところがあるのです。
どちらが先かを考えるより、双方が関係していると考えるほうがよいでしょう。
ただし、やはり結果が早いのは物理的な治療です。
まずは、坐骨神経痛の治療を行いながら痛みをやわらげ、できる範囲の気分転換、息抜きをして「うつ病」を乗り切りましょう。
坐骨神経痛でうつ病になりそう!~さて、どうしたら良い?~
坐骨神経痛とうつ病のような気分の落ち込みはすごく関係しています。
では、そんな時には具体的に何をどうすれば良いのでしょうか?
まず、自分が「うつ病」かどうかは、とても難しい判断です。
なぜなら、うつ病は自分では症状に気づかないことも多いからです。
「うつ病かも」と思っている人はうつ病ではなく、「うつ病なんかなるわけがない」と思っている人こそうつ病だったというケースは実に多いのです。
ただ、最初の判断のキッカケはあります。
理由もなく気分が落ち込んで、人や物事への興味がなくなっているなどがあれば、うつ病を疑っても良いかも知れません。
そんな場合は、やはり一度は精神科や、心療内科の受診をおすすめします。
もしかすると、精神科はハードルが高いと感じるかも知れません。
しかし、最近では、うつ病の薬を痛みの治療薬として使うことも当たり前になってきているので、坐骨神経痛の不快な痛みにも有効と言えます。
心療内科は基本的には内科ですが、心の問題の身体への影響を考えながら治療してくれます。
ですので、坐骨神経痛であっても気分の落ち込みが強い場合は、受診をおすすめします。
また、坐骨神経痛にうつ病をともなっている場合、自分でできる対策としては生活リズムを整える事が先決です。
食事、睡眠などのリズムを意識して整えることが心身共に健全に戻す基本です。
そのうえで、できうる範囲の活動を増やすことが大切です。
坐骨神経痛では腰、お尻や足が痛いのでどうしても寝て過ごす時間が増えるのですが、症状が落ち着いているときは少しずつ活動量を増やしましょう。
足が痛ければ、肩や首を動かすなどでも効果があります。
歩けるようなら、休み休みでもショッピングモール等を歩けばとても有効です。
坐骨神経痛はとても不快な痛みです。
こころの状態をよい状態に保つ生活習慣も治療のひとつです。ぜひお試しください。