坐骨神経痛と腕の症状~いろんな症状があります~
坐骨神経痛で「腕も足もしびれる」という症状を訴える方は少なくありません。
しかし、そもそも坐骨神経痛の症状として、腕がしびれることがあるのでしょうか?
正解は、坐骨神経痛がどこで神経を圧迫しているかによります。
いわゆる一般的な坐骨神経痛といわれるものでは、「腕の症状」はありえません。
しかし、特殊なケースもまれにあるので注意が必要です。
ここでは、坐骨神経痛と腕の症状との関係性についてご説明します。
坐骨神経痛で腕の症状が現れるのは?
坐骨神経痛で腕の症状が現れるというのは、どのような時でしょうか?
坐骨神経痛は、坐骨神経を圧迫して腰や足にしびれや痛みがでるものです。
しかし、神経の中枢部が圧迫されている場合は、腕にも症状が出ることがあります。
坐骨神経痛で腕の症状が出る場合、多くは首周りで神経を圧迫していることが考えられます。
神経圧迫の程度がひどければ、足にまで症状が出ることがあります。
腰椎椎間板ヘルニアによって坐骨神経を圧迫するだけでなく、頚椎椎間板ヘルニアによって腕へ向かう神経を同時に圧迫している場合もあります。
そもそも、坐骨神経痛の元にもなるヘルニアは、背骨の間のクッションが傷んで後ろの神経を圧迫して起こります。
クッションが傷む理由としては、不良姿勢があります。
姿勢が悪い場合、腰のクッションだけでなく、首のクッションも同時に傷めている場合も多いのです。
坐骨神経痛で腕と足に症状が出る場合、複数の問題が潜んでいることが考えられます。
坐骨神経痛が腕も足も?~姿勢って難しい~
坐骨神経痛だけで腕がしびれることはありません。
しかし、複数のことが同時に体に起こってしまうことは結構多いものです。
なぜなら、身体は腕などそれぞれのパーツがすべてつながっているからです。
たとえば「体のゆがみ」という言葉をよく耳にするでしょう。
それも同じ考えで、どこかがズレたり、ゆがんだりすれば、別のところもゆがんでしまうということです。
坐骨神経痛を抱えている方で腕の症状もある場合、首周りにも問題があることが多いです。
理由としては、姿勢の影響で首にも腰にも同時に悪影響を及ぼしていることが考えられます。
姿勢は良い方がいいなんて当たり前だろう、と言われるかもしれません。
しかし、どうやったら立っているとき、座っているとき首や腰に負担の少ない姿勢を維持できるでしょうか?
そもそも良い姿勢とは、耳、肩の横の出っ張った骨、股関節横の出っ張った骨、膝を横から見たときの真ん中、外くるぶしがまっすぐになっている状態です。
いちいちチェックしていたら大変ですね。。。
そこでお伝えしたい良い姿勢を作るときのポイントは「固めないこと」です。
よく背筋を伸ばす、胸を張るなんて言葉がありますが、あまり背筋を伸ばして固めてしまうと逆効果です。
では、良い姿勢を作るときのポイントです。
座っている場合は、軽くあごを引く、骨盤を立てるだけでも十分だと思います。
あまりこうしなさい、ああしなさいと言ってしまうと固める人が多いのです。
さらに、座っている時にはお尻の後ろ半分にバスタオルを入れたり、背もたれとの間にクッションを入れたり、背骨を支えてあげると効果的です。
立っている時には骨盤の傾きを意識するのは難しいです。
なので、あごを引く、かるく肩甲骨を引く、おなかが前にでないようにする、程度で良いのです。
坐骨神経痛で腕と足両方に症状が出る場合は注意が必要です。
良い姿勢を意識して、いろいろなところへの負担を軽くして、快適に過ごしていきましょう!