坐骨神経痛と朝~グッドモーニングじゃない!~
坐骨神経痛といわれて、症状は、朝がすごく痛いけど日中は大丈夫!
…なんてことを聞いたことはありませんか?
実は、坐骨神経痛にもいろいろありますが、朝だけ症状が現れるケースがあるのです。
坐骨神経痛では、時間帯によって症状の出やすい時と、そうでない時があります。
それは人によって、原因によって異なります。
その中でも、今回は、朝起きたときに症状が強い坐骨神経痛についてお話いたします。
坐骨神経痛が朝だけ起きる原因は?
坐骨神経痛の症状が「朝だけ」起きるというのは、どういうことでしょうか?
実は、朝だけ坐骨神経痛が痛いときの理由はいくつかあります。
まず一つに、寝ているときの姿勢が挙げられます。
寝る姿勢ということは、枕やマットレスなども影響していると考えられます。
坐骨神経痛は、坐骨神経を腰やお尻のある部分で圧迫することで症状が出ます。
寝ているときの姿勢で圧迫が加わりやすくなれば、朝起きたときに坐骨神経痛が痛いことも想像できますよね。
寝ているだけなので大した刺激にはならないと考えがちですが、坐骨神経痛の場合はそうではありません。
特に、初期の坐骨神経痛は、腰回りの炎症が強く、神経が過敏になるので、症状が思ったよりも強く出ます。
腰への負担がそんなに強くない動作でも、腰やお尻に重だるさが出たり、太ももの裏やふくらはぎにシビレのような感覚が出たりすることが多いです。
あとの特徴としては、しばらく動いていると楽になることが多いです。
また、朝起きる前、つまり寝ている間は体を動かしていません。
そのため、腰回りの血行が悪くなっていることも考えられます。
朝、自然と背伸びをしたくなるのは、固まった体をほぐすためと言われています。
さらに、起きたときには体温も下がっているため、ますます腰回りの筋肉の状態としては働きにくいわけです。
このような場合の坐骨神経痛の症状は、お尻よりも腰全体が凝り固まったような痛みを出すのが特徴です。
なんだかんだと朝の準備をしていると自然と症状が軽くなるケースが多いのも特徴です。
坐骨神経痛になったら症状の強い時間を要チェックです!
それによって主な原因や対策が分かりやすくなりますよ。
坐骨神経痛が朝から~理想の眠り方は?~
坐骨神経痛のなかには、朝の症状が強いものがあることは書きました。
坐骨神経痛が朝だけ痛いのは、眠り方や寝る姿勢、生活リズムなどいろんなことが関係します。
では、朝、坐骨神経痛が強い場合の対処について書いていきます。
まず、眠る姿勢についてです。
坐骨神経痛のマットレスや布団、枕の選び方の基本は「寝返りがスムーズにできるか?」にかかっています。
どんなに理想的な姿勢で眠っても、寝ている間に寝返りなどを打てなければ固まってしまいます。
睡眠中は、適度に「寝返り」を挟むことが理想的なのです。
もちろん、自分が寝ているときに意識的に寝返りすることはできませんので、そこには一工夫必要となります。
まずは、選ぶときにごろごろと寝返ってみてください。
枕であれば、右左のどちらにも転がることがスムーズにできるかどうかが大切です。
また、枕をうまく利用することも大切です。
仰向けであれば、膝の下にクッションを入れて膝が少し曲がった状態で寝ると腰が楽なことが多いです。
坐骨神経痛の症状が寝ていても出るようなら、横向きで楽な方を向いて寝るのが良いでしょう。
また、横向きの場合は、膝の間にクッションを入れて挟むようにして寝たり、抱き枕を使ったり、大きめのクッションを抱っこして寝ると楽なことが多いです。
極稀に、うつ伏せが楽という方もいらっしゃいます。
実際に腰椎椎間板ヘルニアの治療の一つに「うつ伏せ」で体を軽く反らせる治療がありますからね。
ただ、ちゃんとした治療法ですので、坐骨神経痛の足の痛みが楽になり眠りやすくなるのでしょう。
方法としては、うつ伏せで胸の下に大きめのクッションを入れて覆いかぶさるようにするだけです。
少しだけ反った状態にして寝てみて楽であれば試す価値アリです。
もちろん目覚めた後にゆっくりと背伸びをしたり、軽い体操を行ったりすることも大切です。
忙しい朝の時間ですが、少し余裕をもって行動することで坐骨神経痛を軽減させることができるかもしれません。
眠り方もいろいろと試してみてください!