坐骨神経痛とマラソン~ランニングって健康にいいんでしょ?~
坐骨神経痛の人が「マラソン」をすることは良いのでしょうか?悪いのでしょうか?
- 「健康のためにと思って毎日ランニング(ウォーキング)をしています」
- 「お尻や足がしびれるので毎日ランニングして治そうとしています」
なんて言う方は、結構いらっしゃるかと思います。
近年、ランニングやウォーキングブームでランナーの数が爆発的に増えているようです。
併せて、マラソンの大会も参加するのに抽選が行われることもあるほど人気ですよね。
ところが、そんな中で「坐骨神経痛」が増えているのを知っていますか?
え!マラソンって良い運動だと思ってたのに坐骨神経痛には悪いの?という方もいるかも知れません。
ここでは、坐骨神経痛にマラソンが良いか?悪いか?についてご説明します。
坐骨神経痛にマラソンはおススメできない?
マラソンをしている方の中で坐骨神経痛は、とても多いです。
そう、実は、マラソンは、坐骨神経痛の原因になったり、坐骨神経痛を悪化させる要因になるのです。
もちろん、マラソン(ランニング)やウォーキングがすべて悪いとは言いません。
マラソンは、とても良い運動ですし、どの年代になっても長く続けられるという意味でも素晴らしいものです。
ただし、走り方、歩き方に自分の癖が出やすいという問題だけでなく、ついストイックに長く走ればよい、歩けば歩くほどよい、となってしまいがちなのも問題です。
では、なぜマラソンやランニング、ウォーキングが坐骨神経痛に関係あるのか?
坐骨神経痛は、腰のヘルニアやお尻の深いところの筋肉の硬さによって起こると言われています。
マラソンなどで長い時間走り続けて、最も疲労してくるのが、腰回りやお尻周りの筋肉なのです。
さらに、マラソンで走る路面は様々ですが、硬いアスファルトであれば、地面からくる衝撃は相当なものになります。
もちろん、道も平坦でないことが多く、実は走りながら色々な対応を体に強いられているのです。
そのため、ただマラソンに取りくめば、坐骨神経痛にならないかといえば、むしろ逆に坐骨神経痛になりやすくなることも容易に想像できるでしょう。
マラソン、ランニング、ウォーキングはとても素晴らしいものです。
しかし、症状がある場合は要注意!無理して長くが、最もよくないことです。
坐骨神経痛のためにも、普段のランニング習慣を見直してみませんか?
坐骨神経痛とマラソン~からだ作りが大切です~
坐骨神経痛の方にとってマラソン、ランニング、ウォーキングは積極的に勧められるものではありません。
さらに、健康のためにと思って始めたマラソンが、実は体を痛める原因になっていることもよくある話です。
では、マラソンやランニング、ウォーキングではどんな点に注意すればよいのでしょうか?
基本は自分のペースを知ることです。
実は、これが分かっていない方がとても多い。
つまり、どれだけ動けばどれだけの影響が体に出るのかを分かっていないのです。
翌日の筋肉の張りや強張り、筋肉痛の感じなど少しずつ走る距離を伸ばしながら、マラソン(ランニング)をしたあとの身体の感じを知ることです。
それ以外には、先にも書いたようにマラソンをすれば何でもまかなえる、あらゆる運動をしている、と勘違いをしている方が多いのです。
マラソンだけでは、筋肉は固くなるばかりですから、前後のストレッチなどのケアはとても重要です。
特に、もともとマラソンやランニングはお尻周りの筋肉をよく使うため、固くなりやすいのでお尻周りの筋肉を柔らかくしておくことはポイントとなります。
テニスボールなどでmお尻の筋肉を圧迫するだけでもかなりの効果が期待できます。
実際のフォームの話になると個人差も大きく、一概には言えないことも多いのですが、走る際に横ゆれの大きな走り方は坐骨神経痛になりやすいフォームです。
また、今流行っている体幹のトレーニングなどで鍛えることも良いでしょう。
ランニングとなると、足の筋力に目が行きがちです。
しかし、実は上半身の筋力がとても大切で、日ごろから鍛えていくことがマラソンをよりよい運動にしていくことにつながるのです。
マラソンって、実は、坐骨神経痛の方にとって以外にハードルが高い運動です。
しっかりと準備を行い、よりよい運動にしていきましょう!