坐骨神経痛は安静が一番なの?
「坐骨神経痛は安静にしていなさい」
坐骨神経痛になったばかりで、あまりの痛みに病院を受診すると大概このように言われます。
坐骨神経痛になるととても不快な痛みが続くことは経験されている方が多いと思います。
しかし、急性期の痛みはさらにつらく、経験のない方にとっては衝撃的だと思います。
坐骨神経痛の急性期は、基本的に安静が原則です。
多くの場合、発症してすぐが痛みのピークであり、徐々に落ち着くことが多いため、まずは安静をという指示がほとんどでしょう。
ここでは、坐骨神経痛を安静にすることの効果性、良い安静に仕方などをご説明します。
坐骨神経痛は安静にすると良いと言われる理由は?
坐骨神経痛の急性期になぜ安静が必要かというと、坐骨神経痛の原因にあります。
一口に坐骨神経痛と言っても様々な原因があります。
腰の椎間板ヘルニアによって坐骨神経が圧迫される場合や、お尻の筋肉の奥の方で坐骨神経が圧迫される場合などが代表的なものです。
その中でも、急性に腰椎椎間板ヘルニア(坐骨神経痛)になり、坐骨神経を圧迫した場合は、とても強烈な症状が出ます。
つかまらずに歩けない、横になっても痛みがひかない、数分も座っていられない、足に力が入らず引きずるようになるなどの症状です。
このような場合、まずは安静が必要かと思います。
そもそも、急性に腰椎椎間板ヘルニア(坐骨神経痛)になった場合、椎間板というクッションが強い負荷によって壊れたことが考えられます。
ハッキリ言って、大きな傷ができてしまったことと同じです。
そのため、目には見えませんが、その周囲では熱を持ち、腫れ、痛みがでるというようないわゆる「たんこぶ」のような状態になるのです。
「たんこぶ」は、いくらいじっても「たんこぶのまま」です。
そのため、安静が勧められるのです。
もちろん病院を受診した場合は、薬も出してもらえるでしょうからちゃんとと使うことが大切です。
坐骨神経痛になった場合、つらいですが、数日でかなり楽になります。
安静をとり、うまく急性期を乗り切りましょう!
坐骨神経痛と安静~この痛みどうしたものか?~
坐骨神経痛の急性期には安静が必要ということは前述しました。
では、どうやって坐骨神経痛の急性期を過ごせばよいのでしょうか?
まずは、先ほども書いたように坐骨神経痛は安静が大切です。
無理に動こうとすると、坐骨神経の圧迫を強めることになり、症状を重症化させます。
安静の姿勢については、基本的に座っているよりも横になった方がいくらか良いです。
しかし、寝ていても痛みがある程度は発症してしまいます。
寝方は、楽な方法であれば構わないのですが、多くの場合、うつぶせないし、横向きで寝て安静にするのが楽だと思われます。
うつぶせの場合、胸の下に大きめの枕やクッションを置いて少しだけ体をそらしているほうが効果的とされます。
(マッケンジー法といわれる治療手段です)
横向きで安静にする場合も、大きめの枕やクッション、抱き枕などを利用するとよいでしょう。
両ひざの間に挟んだり、抱きかかえるようにしたり、背中側において少し体を斜めにもたれたりと、いろいろな場所で試してみてください。
安静の姿勢が決まれば、次はアイシング、つまり氷で腰部を冷やすことを行います。
坐骨神経痛の原因が腰にある場合、急性期はたんこぶができたようなものであると書きました。
氷をビニール袋に入れて、腰の上に直接当てるようにしてください。
おおよそ20分程度が理想です。
可能であれば、1日に何度か行うようにしてみましょう。
また、これも可能であればコルセットなどで腰を軽く固定することをお勧めします。
坐骨神経痛の急性期は、少しの寝返りでも痛みが出てしまいます。
なので、患部の安静を保つにはコルセットなどで固定することが有効です。
きつく締めてしまうと痛みが出ることもありますので要注意です。
正しい安静をとってつらい坐骨神経痛の急性期を乗り切りましょう!